2017年7月20日木曜日

競技ダンス実践テクニック「タンゴの理想的な踊り方」



今年の5月に行われたBlackpool Dance Festival 2017のチャンピオンであるVICTOR FUNG and ANASTASIA組によるタンゴのデモンストレーションです。

インターナショナルダンスにおけるタンゴの理想的な踊り方を学んでください。

もっとも、これは私の理想であって、何が理想的なのかは個々のレベルや感性によっても様々ですので、異論のある方にはなんとも申し上げようもございませんが、ダンスファイナルにおいてはこの動画のVICTOR FUNG選手の踊りを理想として、そのままそっくりに真似することをカリキュラムとして強制して、どの選手の潜在能力も限界まで引き出してしまった現在、これ以上の昇級が「無理」となった昨今の絶望的な状況の打開に一条の光を期待したいと思います。

現在タンゴのレッスンで指導していることも、十数年前にわたしが競技ダンスを始めた当初に、プロデビュー間もないVICTOR FUNG 選手のタンゴを真似し、パクったことが主体となっていますので、今回のBlackpool Dance Festival 2017において、同選手がついにチャンピオンになったことについては非常に感慨深いものがあります。

それはともかく、VICTOR FUNG 選手の強靭な体幹と剛直なホールドから生み出されるブレのない上半身の安定したムーブメントと、強靭な脚力から生み出される安定したステップワークと大きなストライドを何度も見て、インターナショナルダンスにおけるタンゴの理想的な踊り方はどのようにあるべきかを学んでいただきたい。

これは競技ダンスという特殊な状況ということだけではなく、ボールルームダンスを「芸術」として捉えたときの「美」でもあるわけです。

いつもレッスンで解説しているように、現在の競技ダンスでは、肩から肘までのアーム部分もボディとしてとらえて、枠としてのホールドはできるうる限り固定させることがいかに重要であるかを理解してください。

もちろん、人体はフレキシブルにできていますし、男女が組んで踊るスタンダード種目においては、まったく動かないわけにはいきませんが、ブレや無駄な動きを無くし、いわゆる「消防士の放水」という状態にならないためには、「肩から肘までを固定させる」という「概念」あるいは「決心」が必要です。

また、男女間の中心である「コア(男女の右あばら下のコンタクトポイント)」を認識し、またコアの延長線上の軸を中心とした回転軸を認識して、遠心力をコントロールすることが重要です。

そのためには従来の「男性が垂直で女性が反る」という概念を改めなければなりません。

これまでにも何度も解説していますが、安定して回転し、安定して動くためには、男女ともに同じシェイプでヘッドウエイトがコアの軸から同じ位置にあるのが当然であるということを再度認識してください。

まあ、いずれにしても、文章で表現するのは無理がありますので、レッスンのときに実演を交えて解説しますが、超初心者ぞろいのために体が硬く、また高齢のために軟骨がほとんどない状態のわがダンスファイナルの会員にはほとんど無理というシェイプもありますので、そこはそれ、「それなり」にそれに近い方向性をつかむということであるということです。

とにもかくにも、私がいつもレッスンで口を極めてののしってることのすべてが、この動画の踊りにありますので、何度も見て、正しいタンゴのイメージを脳にプログラミングしてください。

人間の行動は、何事も「脳」さらには「細胞」が勝手にやっておりますので、軽度認知症全盛の我々でも大脳のミラーニューロン(見たものを経験として認識する神経組織)はいやおうなく「それなり」に機能していることを期待しましょう。

意思や思考により身体をコントローしようと思っても、なかなか思い通りにならないのは日々のレッスンで皆さんがご経験の通りですが、逆に言えば、正しいものを見ることにより、ミラーニューロンを活用して脳神経も含めた細胞自体にダイレクトにそれを覚えこませてしまえば、身体が勝手にそのような方向性の動きになります。

それを利用したカリキュラムがスポーツにおける「イメージトレーニング」です。

動画で世界のトップ選手の踊りを見るということは、とりもなおさずその「イメージとレーニング」の最たる効果があるといえます。

ご近所の体育館やサークルで展開されるドイヒーなダンスを脳にプログラミングすることなく、世界のトップ選手の踊りをパクり、真似しましょう。

WDSFあるいはJDSFの審査基準では「オリジナリティ」という評価もありますので、他の選手のフィガーや表現をパクるあるいは真似をするというのは非常によろしくないことであるわけですが、我々のようなゴミクズカス脳なしダンサーはパクりでも物まねでもなんでもOKです。

似ても似つかないものにはなりますが、どうやってもそっくりにはなりません。

にほんブログ村 演劇ブログ 社交ダンスへ

<当サイトの記事について>
当サイトのダンステクニック等に関する記事は、ダンスファイナル会員向けに書かれており、それ以外の方を対象としたものではありません。