2012年2月21日火曜日

2011大阪インターナショナルダンス選手権大会準決勝ワルツ



(財)日本ボールルームダンス連盟(JBDF)西部総局主催で行われた2011大阪インターナショナルダンス選手権大会準決勝ワルツの模様です。

世界レベルのトップダンサーであるNO.60 Domen Krapez、Monica Nigro組(スロベニア)を始めとして、NO.96 橋本剛・恩田恵子組、NO.47 仲秋彰耀・仲秋潤組、NO.42 菅谷和貴・尾崎育代組、NO.6 本池 淳・武藤法子組、NO.56 木下喜一郎・木下尚美組、NO.22 末富崇仁・藤本尚子組、NO.33 浅村慎太郎・遠山恵美組、NO.87 三輪嘉広・三輪知子組、NO.17 工藤洋司・工藤亜由未、NO.54 菅井 学・尚和 由里子組、NO.69 岡田大輔・菱田純子組など、JBDFの東部総局も含めたトッププロが総出演ですので、現在の日本の競技ダンス人口数万人の頂点の踊りであるといえるわけです。

決勝ではなく準決勝を取り上げたのは、前回のタンゴ同様に皆さんの大変苦手なフロアクラフトを学ぶためです。

トッププロたちが自分たちのルーティンを保ちつつ、大混雑のフロアでどのように接触を回避し、あるいは方向性を変えるのか,老化で萎縮硬直した硬い頭をなんとか柔軟にして理解認識してください。

まあ、フロアクラフトも含めてそこから何を学ぶかは、個々人の能力、技術レベル、あるいはその目指す方向性によるわけですが、競技ダンスの生命線が「音」と「形」と「ストライド」であるというダンスファイナル3原則に照らし合わせて、何度も見て、プロの技術を学んでください。

「学ぶ」というのは「真似る」と語源を同一にした言葉ですので、文字通り、その方法動作を理解して「真似る」ということがダンスを学習するということになります。

そうはいっても、見るだけでそのまま真似ができて進歩の早いジュニアや学連とは違い、老化により脳の海馬が著しく衰えてほとんど機能していないわれわれ中高年ダンサーには「真似る」こと自体が困難不可能に近いことかもしれません。

それでも何度も見れば、大脳の前頭前野と運動領野にあるミラーニューロンという見たものを自分の行動・動作・経験とする脳の神経組織が働いて、それなりにおなじ動作行動をしようとするようになりますので、あきらめずに「いいもの」を「見る」ことを練習の一環としてください。

この「いいもの」というのは、日本のトッププロあるいは世界のファイナリストの踊りであって、皆さんが練習場などで日常的に目にするJDSFのC級も含めた下位級のにっちもさっちもいかない、ダンスといえるかどうかも怪しい踊り・技術・理論を参考にしてはいけません。

このことを、いつも口を酸っぱくして言ってるわけですが、そのにっちもさっちも行かない下位級の踊りをさらにビデオに撮って参考にしている人もおられますが、言語道断な愚行ですので絶対にしてはいけません。

見るものは良し悪しに関わらずあなたの脳に蓄積されてしまうということを考えて、日本一あるいは世界一の踊りを見るようにしてください。

たとえ、6級5級の選手でも、その延長線上には世界のトッププロの踊りがなければいけません。

人間というものはどうしても高いところへ向かうのは不安困難を感じて、楽そうに見える低いところに安心感を感じて、低い方へ低い方へと流れようとするわけですが、低い方は迷路に迷い込む闇であり、光は高い方にあるということを理解してください。

そうはいっても、まあ、光に向かうのか暗闇に向かうのかは、その人の趣味嗜好ですのでなんとも申し上げられませんが、少なくともダンスファイナルに縁があって集まった皆さんは光の方向である世界のトッププロの踊りを参考にしてください。

まあ、悪口雑言はこれくらいにして、今回のビデオはワルツですので、ワルツの審査基準に基づいた実践的な踊り方について解説します。

このビデオのトッププロ達のワルツのナチュラル・ターンの最初の一歩であるプレパレーション・ステップも含めたストライドと、ワルツの生命線である「スウェイ」に着目してください。

どのプロもほとんど同じストライド・歩幅で同じスウェイの角度であるということを認識できると思いますが、つまり、このプロ達のストライドとスウェイの角度が正しい技術であるわけです。

まあ、歩幅つまりストライドに関しては、超初心者老人老婆勢ぞろいで脳の萎縮及び筋肉の萎縮で運動能力が瀕死の状態のダンスファイナル会員の場合は、皆さんが命がけで広げた歩幅がこのプロ達の半分もありませんので、比較するのは物理的に無理があるかもしれませんが、「スウェイ」は皆さんにもこのプロ達と同じ角度が不可能ではありません。

ワルツのダンスとしての特徴は「ライズ・アンド・フォール」と「スウェイ」ですので、それがなければ、極端に言えば「ワルツ」ではないわけです。

そのなければならない技術の一つである「スウェイ」を実践的テクニックとして、この日本のトッププロのスウェイを参考にして、そのイメージを捉えてください。

このプロ達の踊り方から何がわかるかというと、スウェイした時の左手が頭頂部より上部にあるということです。

つまり、左手の位置が頭よりも高いということです。

しかし、このことを間違えて理解すると、「肘を上げてしまう」ということになります。

そうではなく、ホールドの中心である肩から肘にかけては水平十字を保ち、脊椎骨つまり背骨の首の付根から下の胸椎の7番目あたりを蝶番(ちょうつがい)として、そこから上を45度ぐらいに傾けるということを理解してください。

ダンスファイナルでは両肘の位置・高さの基本が肩を中心とした高さと解説しているわけですが、手・掌の位置はだいたい眼の高さということになりますので、その位置を保ってナチュラルターンで最終的に45度ぐらいに傾けた場合は、左手の位置は頭頂部よりも上ということになります。

しかし、この最終的な頭頂部に左手が上がった時に、右の肘を上げてはいけませんし、左の肘を下げてはいけません。

あくまでも、首の付根と肩を中心とした十字を維持したまま、左手が頭頂部よりも上になるように胸椎の7番目当たりから傾斜させます。

まあ、これを言葉でいくら説明しても、理解出来ない人は理解できませんし、たいていは勘違いして理解しますので、このビデオのトッププロのスウェイをよく観察して、自分のナチュラルターンをビデオに撮って、それを比較して、プロの動作に近づけるということを根気よく繰り返してください。

この、「根気よく繰り返す」ということが、審査上の重要な要素である「熟練度」ということにも繋がります。

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