2011年11月4日金曜日

競技ダンス実践テクニック「限界のライズ」

このブログではいろいろな世界選手権のファイナリストたちの動画を掲載しているわけですが、そのファイナリストたちの足元をみると、つま先立ちに近い限界のライズをしていることがわかります。

この「限界のライズ」からロアーにつないで柔らかい動きが表現されるわけですが、私たち中高年ダンサーの場合は、ほとんどライズがありません。

ライズというのは踵(かかと)を床から上げることで、ロアーとは踵を床につけることであるはずですが、実際にはライズのときにほとんどヒールが床から離れていませんので、ロアーというと、その分を膝を折り曲げているわけです

この膝を折り曲げるのはRoar(ロアー)ではなくFall(フォール)であるわけですが、たとえばライズ・アンド・フォールが代表的な表現であるWaltzでも、中高年ダンサーの場合は、ライズをほとんどしていませんから、足首はロアーしたままで、膝を曲げるだけの「フォール」のみでライズ・アンド・フォールをしているわけです。

これでは柔らかいムーブメントは生まれませんし、膝に負担がかかり過ぎて、私の周囲でも実際に膝を傷める選手が多々おられます

また、スローフォクストロットでは基本的にワルツのようなフォールを使わずに、そのほとんどをライズとロアーで表現するわけですが、ロアーの代わりに膝を折り曲げてワルツのようにフォールしてしまいますので、いわゆる「悪いワルツ」になってしまいます。

それで、つま先立ちで足裏が垂直に近いライズをするためには、 足首の柔軟性と、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋などの強化が必要になります。

この下腿三頭筋の強化には、片足によるトウ立ちをトレーニングに取り入れると効果があります。

これが、サークルなどでは両足によるトウ立ちを練習する場合が多いのですが、両足では負荷が弱く、十分な筋力の強化にはなりません。

日々のストレッチなどの際に、片足で自分の限界までのトウ立ちを、少なくとも10回はする努力をしてください。

もちろん、これは体重と下腿三頭筋との相関関係がありますので、年齢的に筋力増強が望めない我々中高年ダンサーでも体重を調整することで、より大きなライズは可能になります。

ワルツ、スローフォクストロット、クイックステップなどのスイングダンスではライズ・アンド・ロアが大きければ大きいほど、より柔らかくてダイナミックなムーブメントが生まれます。

それはもちろん、審査員には好印象を与え、採点につながりますので、日々の片足トウ立ちの練習は、誰にでも簡単にできる上達法であるわけです。

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