2011年6月17日金曜日

W.Kiszka M. Garlicka Waltz



ポーランドのスタンダード・アマチュアチャンピオンのキスカ(W.Kiszka M. Garlicka組)のワルツです。

動きのダイナミズムとは何か、ムーブメントとはどういうことか、スイングとはどういうことかをみごとに表現しているオナーダンスです。

限界までのスイングと限界までのライズ・アンド・フォール、限界までのストライドに体重を乗せたフォース(力の方向性)で、足の上をみごとに体重(ボディ)が移動して行きます。

この「足の上を体重が乗り越えて移動する」ときにポイズは飛行機が旋回するよう傾きますので、それを常にオンバランスであるようにコントロールすることができないとポスチャーもオンバランスに保てなくなります。

オンバランスとは軸足の床の接地点に対してアッパー・スパイン(首の付け根から胸椎3番骨までの背骨の上部)のプレッシャーが常にかかっているということです。

スイングとは上から糸で錘(おもり)を吊るした振り子の円運動であるのと同時に、一本の棒の先につけた錘がその棒の接地点を中心として乗り越えて放物線状に移動することでもあります。

つまり「体重移動の慣性」を利用して動くわけです。

「綺麗に踊る」ということはこのようにダイナミズムがあって初めて表現されるものであるということを理解してください。

競技ダンスは動かないことには始まりません。

そのカップルの年齢、体力なりに限界のムーブメントを作り出すことが、美しさを作り出すということでもあります。

また、大きなムーブメントでありながら、無駄な動きがないことにも注目してください。

ステップしたフォームから、無駄な逆モーションなどを入れずに、そのまま素直に次のシェイプに移ることが、一番綺麗に見えるムーブメントであるわけです。

さらに、どこまでも深いスローアウェイ・オーバースウェイ、女性の首が折れそうなぐらい大きなライト・ランジ、エンディングの限界のシェイプの通称ハイ・ホバー(ホバー・コルテ3歩目のアクション)によるピクチャーポーズなど、ダイナミズムを学ぶ上で大変参考になるダンスです。

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