2011年6月12日日曜日

競技ダンス実践テクニック「競技ダンスのストライド(歩幅)」

競技ダンスとパーティーダンスのもっとも大きな違いはそのストライド、つまり歩幅です。

これは、しばしば、自動車の運転の、街中のドライブとサーキットで行われるF1のレースとの違いにたとえられます。

街中は事故のないように、控えめに、ゆっくりと運転しなければなりませんが、サーキットでは全速力で限界の速度、テクニックで運転しなければなりません。

また、街中では道によってあちこち曲がらなくてはなりませんし、どこでどんな車や歩行者が出てくるかわかりませんので、すぐ曲がれたり止まったりできるような用意をしていなければなりませんが、サーキットではわかっている優れたF1ドライバーを相手にして、同じ方向に、知り尽くしたサーキットのコースを同様のスピードで走りますので、曲がったり止まったりという用意はいりませんから、全速力でそのテクニックを駆使して走るわけです。

競技ダンスはいわばこのサーキットを走るF1カーなのです。

同様のランクの選手がだいたい同様のアマルガメーションで同じ方向にいっせいに踊りだしますので、その動き、スピードが審査員の印象に大きな影響を与えます。

JDSFの審査基準にも、より大きなスイングの選手を有利とする項目がありますので、審査員は当然、大きな動きでスピードのあるカップルを優先して審査するわけです。

ですから、どんなに美しくて、どんなに正しいステップで踊っていても、ストライド、スピードがないと、採点には結びつきません。

現在の「競技ダンスはスポーツである」という概念からも、スポーツであるからには、より大きく、より強く、より遠くに、より速く、「動く」ことが当然のコンセプトになるわけです。

ですから、たとえ脚力の衰えた中高年ダンサーであっても、できるだけ脚力を鍛え、体重をコントロールして、その限界のストライド、スイングで踊ることが重要なファクターになります。

そのことを理解しないと、延々と下位級から上がれず、気がついたときには、年齢的な体力の問題で上級をあきらめなくてはならなくなります。

競技ダンスの3要素は「音」と「形」と「ストライド」です。

しかし、これはもちろん「競技ダンス」の3要素であって、「ボールルームダンス」としての3要素ではありません。

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