2011年6月12日日曜日

競技ダンス実践テクニック「音をとる」

まあ、一般的にダンス愛好家の皆さんは「音をとる」と表現しますが、つまり、演奏されている音楽のリズムにステップを合わせることを言います。

この音楽のリズムはメロディーのバックで演奏されるドラムスあるいはベース音を聞くことによって捉えることができます。

このリズムに合わせて、ステップを「ジャストミート」に合わせることが、競技ダンスではもっとも重要なことになります。

競技ダンスでは審査員が決勝以外は12組から14組をいっぺんに見て、だいたいその半数に、曲のイントロを除くと1分足らずの間にどのカップルにチェックを入れるか判断しなければなりません。

必然的に一組を見る時間は2~3秒間に限られてくるわけです。

実際に審査員は全部のカップルを平等に見るわけではありませんので、目だったカップルを見て判断するわけですが、それでも、5秒以上みているなんてことはないわけです。

つまり、極めて短時間の間に「音」がとれているかどうか判断しなければなりませんので、音をどのように表現しているかを見ている余裕はありません。

ですから、たとえばワルツを表現しようと思って、イントロのプレパレーション・ステップを極端にためて1,2,3、ととらなければならないのに、1&2,3と音を縮めたり、伸ばしたりしてステップした場合には、「音」をはずしたと判断されます。

ワルツは1,2,3、ととるところは、あくまでも1,2,3、とステップしなければなりません。

とにかく「音」に忠実に確実に単純に合わせてステップすることが競技ダンスでは重要になります。

勘違いするのが、プロやアマのトップ選手が行なっている「音楽表現」を音のとり方と混同することです。

たとえばトッププロの踊りはいろいろな表現をして、音を自在に伸ばしたり縮めたりしているように見えますが、ステップをよく観察すると、音とジャストミートしているのがわかります。

「音」がとれているかどうかは、そのリズムにステップがジャストミートにあっているかどうかによってのみ判断されます。

しかし、この「音をとる」ということを、競技会の最中に行うことは非常に困難になるのは、経験のある皆さんにはお分かりになると思います。

競技会で「音」を意識的にとろうとすると、動きが萎縮して、ストライドが伸びなくなり、情けない踊りになって、当然、目立ちませんから、審査員の目が行かず、「音」が確実に取れていても、審査以前に対象からはずされてしまうわけです。

ですから、この「音をとる」という能力、技術は練習で養成しなくてはならないわけです。

練習で音をとる習慣をつけておかないと、多人数が同時に踊りだし、また、接触してぶつかることもあり、意識的に音をとっている場合ではないというのが実際の競技会です。

ですから、音楽が演奏されているときは、常時、自然にカウントをとり、その音楽が身体の中を流れているという状態でなければなりません。

ワルツの音楽がかかっているときはワルツを踊り、フォクストロットの音楽がかかっているときはフォクストロットを踊らなくてはいけません。

このことが意外におろそかにされていて、ワルツの演奏中にタンゴを練習していたり、フォクストロットの演奏中にワルツを練習するのは、コーチのレッスンなどの止む終えない場合を除いて、あまりいいことではありません。

ダンスを練習するときは、必ず、かかっている音楽種目を踊るということを習慣付けましょう。

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